子犬がトイレを失敗してしまう理由と対処法について

しつけ
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はじめに

子犬を迎えたばかりの頃、最初に多くの飼い主さんが直面する悩みのひとつが「トイレの失敗」です。
せっかく可愛い子犬を迎えても、思うようにトイレを覚えてくれないと、つい焦ったり落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

しかし、排泄の失敗は「問題行動」ではなく、まだ学習の途中で起きる自然な行動パターンです。
子犬をよく観察し、排泄のサインが見られたタイミングでペットシーツへ優しく誘導してあげることで、排泄とペットシーツを結びつける条件付けが始まります。

そして、シーツの上で上手に排泄できたその瞬間にごほうびを与えることで、行動が強化されていきます。
こうして成功体験を重ねていくことで、子犬は少しずつ「どこで排泄すればいいのか」を理解し、トイレの成功率が上がっていくのです。

今回は、そんな学習の仕組みやトレーニングのコツ、そして失敗してしまったときの対処法について解説していきます!

排泄トレーニングの基本

まずトイレのしつけのポイントは以下の3つ!

  • 失敗しない環境作り
  • 子犬の排泄タイミングの把握
  • 成功に導くサポートと褒賞

犬の本能を踏まえた環境づくり

犬は本来、自分の寝る場所や食べる場所を汚したくない動物です。
そのため、狭いサークルの中にベッド・食器・トイレを全部まとめて入れてしまうと、子犬が混乱してしまうことがあります。

子犬の環境は、次のように分けるのが理想です。

  • トイレの場所(サークル)
  • 寝る場所(クレート)
  • 食事の場所

それぞれ役割が違うため、場所を明確にしてあげると子犬が理解しやすくなります。

トイレを置く場所 (サークル)

子犬のトイレトレーニングを始めるうえで、まず大切なのはトイレの設置場所です。
トイレは、子犬が普段よく過ごす場所から離れすぎないようにしましょう。たとえば、家族と一緒に過ごす時間が多いリビングに置くと、飼い主の目が届きやすく、子犬も安心して利用できます。

トイレは、いつでも行けて落ち着ける場所にあることがポイントです。
多くの犬は、寝る場所やごはんを食べる場所から少し離れた場所、たとえば部屋の隅や壁際を好みます。
中には、外の風や音を感じられるドアや窓の近くを好む子もいます。

犬によって好みが違うため、もしトイレの失敗が続くようなら、子犬がよく排泄してしまう場所にトイレを移動してみるのも良い方法です。

💡 環境づくりのポイント

  • トイレは屋根のない広めのスペースにする
     → 排泄前に匂いを嗅いだり回ったりできるように
  • 周囲はペットシーツを敷き詰めて少し囲っておくと、はみ出しや失敗を防げる
  • サークルは飼い主の目が届くリビングなどに置くと観察しやすい

また、ブリーダーさんやペットショップでもらった使用済みシーツをトイレに置くと、元の匂いで子犬が安心し、トイレだと認識しやすくなります。


⚠️ 注意点

  • サークルの中で長時間過ごさせない
     → 場所の区別がつかなくなり、寝てしまったり、排泄物を踏んでしまったりすることも
  • 子犬が退屈しないように、排泄後は早めに外に出す
  • トイレサークルを「閉じ込められる場所」と感じさせないようにする

寝る場所 (クレート)

クレート(屋根付きの小さなケージ)は、寝るための安心スペースとして使いましょう。
犬はこの中では排泄を我慢する傾向があるため、
ここでは排泄しない=休む場所」という区別を自然に学べます。

家事や仕事などで目が届かないときは、クレートトレーニングを活用しましょう。
クレートは「安心して休む場所」として使うのが理想です。
閉じ込められたと感じさせないように、遊び疲れて眠くなる時間帯に入れてあげたり、
中で噛めるおもちゃやガムを与えたりして、自然に休む習慣をつけていきます。

ただし、長時間入れっぱなしはNG。
長く入れていると中で排泄してしまったり、クレートを嫌いになってしまうことがあります。

クレートに慣れておくと、車での移動や旅行、ペットホテル利用時にもとても役立ちます!

子犬の行動範囲を制限する

子犬がトイレを覚えるまでは、行動範囲を広げすぎないことがとても大切です。
家の中を自由に歩き回れるようにすると、トイレの場所がわからず失敗してしまうことが多くなります。

まずは、トイレを設置する部屋(たとえばリビング)だけで過ごすようにしましょう。
飼い主さんが目を離さず、トイレのタイミングを見極められるようにするためです。

別の部屋に連れて行くのは、排泄を済ませた直後など「失敗の少ない時間帯」にしましょう。
しばらく過ごしたあとには、再びトイレのある場所に戻して排泄を促してあげます。
その際に成功したら、たくさん褒めてあげてください!

子犬がトイレと間違いやすい素材をなくす

子犬はトイレを「匂い」だけでなく、「足の裏の感触」でも覚えています。
そのため、床と違う素材のものがあると「ここもトイレかも?」と勘違いしてしまうことがあります。

特に気をつけたいのが、吸収性のある柔らかい素材です。
次のようなものがある場合は、トイレを覚えるまでは片づけておきましょう。

  • 衣類やタオル
  • 玄関マット・バスマット
  • 布製ソファ・カーペット
  • 畳の部屋

これらは「おしっこが染み込みやすい」ため、子犬が排泄しやすいと感じてしまうのです。
一度そうした場所で排泄する習慣がついてしまうと、なかなか直りません。

もしどうしても取り除けない場合は、レジャーシートなどで覆うことで対策できます。
また、畳の部屋など失敗しやすい場所は、ドアを閉める・家具で仕切るなどして、物理的に近づけないようにしてあげましょう。

子犬に「ここでは排泄しちゃダメ!」と叱るよりも、排泄できない環境を作ることが大切です。
失敗そのものを防ぐことで、子犬が悪い習慣を身につける前に正しいトイレの場所を覚えられます。

正しい誘導とご褒美の与え方

子犬のトイレトレーニングで大切なのは、タイミングよくトイレに誘導し、成功したらその場ですぐに褒めることです。
この積み重ねが、子犬が「ここで排泄するのが正しいんだ」と学ぶ一番の近道になります。

子犬が最も排泄しやすいのは、寝起きのタイミングです。
朝起きたときはもちろん、昼寝や夜の睡眠から目を覚ましたときも、すぐにトイレへ連れていきましょう。
トイレに入ると子犬は匂いを嗅ぎながらウロウロします。そのタイミングで「ワンツー」や「ピーピー」など、優しい声で合図を出してあげてください。

排泄が始まったらすぐに「おりこう」と声をかけ、排泄が終わると同時にトイレの中でご褒美を与えます。
外に出てから与えると、「トイレを出たからもらえた」と勘違いしてしまうため、必ずトイレの中で与えることがポイントです。
ご褒美はあらかじめトイレのそばの子犬の届かない場所に置いておくと、すぐに渡せてスムーズです。

また、寝起き以外にも排泄しやすいタイミングがあります。

  • ごはんを食べたあと
  • 遊んだあと
  • 外から帰ってきたあと

これらのときは、トイレへ誘導してみましょう。
さらに、子犬をよく観察していると「そろそろトイレかな」というサインが見えてきます。

  • 急に立ち上がってソワソワする
  • 匂いを嗅ぎながらウロウロする
  • 部屋の隅のほうへ行く

こうした行動が見られたら、迷わずトイレへ連れていくようにしましょう。

排泄のたびに「ワンツー」や「ピーピー」と声をかけていると、次第にその合図で排泄できるようになることもあります。
このように合図を覚えておくと、外出前やお散歩の前など「今しておこうね」と伝えられるようになり、とても便利です。

焦らず、うまくいったときにはたくさん褒めてあげましょう。
そうすることで、子犬は「トイレは楽しいこと」「成功するといいことがある」と感じ、自然とトイレを覚えていきます。

トイレの失敗は、ゆっくり見守りながら

子犬がトイレを間違ってしまったとき、「なんでここでしちゃうの!」と思ってしまうかもしれません。
でも実は、それは子犬の失敗ではなく、飼い主さんのサポートが少し足りなかっただけなんです。

トイレのタイミングを逃してしまったり、十分に見ていられなかったりした結果なので、叱る必要はありません。
静かに片づけをして、次は「どんなときに失敗しやすいか」を観察していきましょう。

掃除をするときに、子犬が雑巾にじゃれついてくるようであれば、別の部屋や廊下に出しておきましょう。
掃除を遊びと勘違いしてしまうと、失敗した場所が「楽しい場所」になってしまい、繰り返す原因になることがあります。

もし同じ場所で繰り返し排泄してしまう場合は、その場所に近づけないように工夫をしましょう。
ダンボールなどで軽く仕切ったり、家具を置いて物理的に入れないようにするだけでも効果があります。

それが難しい場合は、その場所のイメージを変えるのもひとつの方法です。
たとえば、そこにごはんやお水を置いてみると、「ここは食事をする場所」と認識し、排泄をしなくなることがあります。

それでも何度も同じ場所でしてしまう場合は、子犬にとってそこが「排泄しやすい環境」なのかもしれません。
その場合は、思い切ってその場所をトイレにしてしまうのも方法のひとつです。

失敗を叱るよりも、「どうすれば失敗しないか」を工夫してあげることが、トイレトレーニングを成功させる一番の近道です。

子犬のトイレの失敗は叱らないで!

子犬がトイレ以外の場所で排泄してしまったとき、つい「ここじゃないでしょ!」と言いたくなる気持ち、よく分かります。
でも、その直後に子犬をトイレへ連れて行って「ここがトイレでしょ?」と“説教する”のは逆効果になります。

排泄した直後は、子犬の膀胱はすっかり空っぽ。
つまり 「今はもう出ないタイミング」 です。
そんな時にトイレへ連れて行っても排泄はできず、さらに飼い主さんのイライラした雰囲気が伝わることで、子犬は

「トイレ=怒られる場所」

という誤ったイメージを持ってしまいます。

犬は、人の表情や感情をとても敏感に読み取る動物です。
叩いたり怒鳴ったりしなくても、飼い主さんの不機嫌な気配だけで「怖い場所」と感じてしまうことがあります。
すると、ますますトイレを避けるようになり、トイレトレーニングが遠回りになってしまいます。

排泄の失敗が起こったときは、トイレに連れて行かないようにしましょう。
そっと片づけて、次に成功しやすいタイミング(寝起き、遊んだ後、食後など)でトイレへ誘導する方がずっと効果的です。

また、もし排泄の途中で気づいてトイレに連れて行けた場合は、
トイレで出し終わった瞬間にしっかり褒めて、ご褒美をあげてください。
これが良い学習につながります。

まとめ

子犬のトイレトレーニングは、叱ったり我慢させるものではなく、
“成功しやすい環境を整えてあげる”ことが何より大切です。

ポイントはとてもシンプルです。

  • 失敗しない環境を作る(トイレ・寝床・食事場所を分ける、行動範囲を制限する)
  • 排泄しやすいタイミングをつかむ(寝起き、食後、遊びの後など)
  • 成功した瞬間に褒めてご褒美をあげる(トイレの中で即座に)

これだけで、子犬は「ここで排泄すればいいことがあるんだ!」と自然に覚えていきます。
子犬の成長はあっという間。トイレの悩みがなくなると毎日の暮らしはもっともっと楽しくなるはずです!

ぜひ今回紹介したポイントを、わんちゃんとの暮らしに役立ててもらえたら嬉しいです!

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